僕は二つの世界に住んでいる

現代社会と科学の空白に迷い込んだ人物を辿るブログ。故人の墓碑銘となれば幸いです。

2018/7/6

2018/7/6

派遣先の大企業で、仕事を始めようとしていたその時

中川智正死刑囚に死刑執行」
と自分のスマホに通知が入ってきて

表面上は平静であったはずですが
ものすごくショックを受けました。

中川さんについては、5月にVXに関する英語論文が形になった報道があり、
毒物の研究についても死刑囚ながら成果を出してくれる貴重な人だと思っていたから。

中川さんのように、死刑囚でも自分の研究を形に出来る人がいる・・・。

それに比べて、研究者になろうとして、挫折。

その後も挫折続き、

逃げの人生を続けて、
辛うじて、生きる手段が
事務職の派遣社員しかない私からみたら
「うらやましい」の一言でした。

 私は今日も派遣社員、しかも大企業の請負という立場で、人間であっても、消耗品扱いされることにも慣れてきつつもあります。
 かつての自分を封印し、会社の文化に自分を合わせて大人しくするしか生きられない
という諦めの気持ちです。

そんな私が先にあの世にいけたらよいのに。
それなのに、なぜ死刑囚になってもVX論文を物にするほどの頭脳を持った人が
死刑執行されてしまったのか。
あまりにも残念過ぎると思いました。

私がそんなことを頭で考えながら、ちんたらと自分に与えられた仕事をしている時
勤務先の社員様たちは「麻原執行されたってよ」の一言ぐらいで
気にも留めていないようでした。

私はそこの職場がゆったりしていることもあって、
一日中、死刑になったオウム真理教元幹部たちを、特に中川さんを考えてばかりでした。

中川智正さんとはどのような人だったのか。
オウム真理教にどうして出家したのか
どのような事件に関与した方だったのか
逮捕後の拘置所ではどのような生活を送っていたのか

死刑執行されるまで、まったくどのような人だったのかも知らないまま
なぜかその人のことばかり考えてしまっていました。
とりあえず、中川さんに関する本としては、
アンソニー・トゥ博士との本しかないように思い、
それでも何か読んでみたいと思い、数回ブログネタにでもしようと思い
この本を購入しました。